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執筆者の写真あべのくまさん

紡ぎの梯立て・フレイの縁

更新日:2021年10月4日


公開用宿その3。

ブラッドワーススキンを元に作成した吸血鬼(と普通の人一人)パーティです。

色々書いてあるけど適当です。

カードワースやブラッドワースの設定を元にした結構な独自設定があります。


《フレイ》


策士型/子供/♂ _男性口調/_僕/_あんた 吸血鬼・紅玉の血族 「隠れ里」から飛び出した紅玉の血族の少年。


面倒くさそうな顔してる。

実際興味の無い事には全然興味を持たない。

興味を持ったら様子を伺いながら突撃してくるよ。

こう見えて勝負好きの負けず嫌い。

あと頑固で考えをあんまり曲げない。

気分屋なところもある。猫ちゃん。


本好き。それは人間の世界に降り立っても変わらない。

人間の世界では本屋で働いているが、

趣味優先になりがちで儲けにはつながっていない。


ディーロー、ルシン、オーヴリはいわゆる義兄弟。

彼らの世界観では家族やパートナーにあたる。

上から三番目で兄ちゃん姉ちゃんにめっちゃ甘えてたけど

末の妹のオーヴリにはめっちゃお兄ちゃんムーブする。


《オーヴリ》


標準型/子供/♀ _友達口調/_オーヴリ/_アナタ 吸血鬼・黄金の血族


「隠れ里」から飛び出した黄金の血族の少女。


甘えん坊で怖がり。困るとおろおろしてるよ。

4人の兄弟の末妹で、

お兄ちゃんお姉ちゃんと一緒にいることが多いよ。

ありんこを数えるのが趣味。


「隠れ里」において奇形に生まれたため

長く生きてはいられない定めにあったが

兄姉にあたるディーロー、ルシン、フレイの助けで

人間の世界で肉体を得ることにより生きながらえている。


不安定な身の上であることに変わりはなく、

体の有り様を何にでも、いくらでも変えられる。

まやかしを操るのも得意だよ。


《ディーロー》


豪傑型/若者/♂ _男性口調/_俺/_お前 吸血鬼・白銀の血族


「隠れ里」から飛び出した白銀の血族の若者。


謎の堂々としたでっかい態度ですっごい馴れ馴れしい。

吸血鬼四兄弟の長男。


「隠れ里」において人々を教え導く「導師」としての立場にいた手前

兄弟に対しても常に上に立とうという態度がある。

元々の性格にも起因しているが

最も影響を与えているのは兄弟への執着にも似た愛情のためである。

お兄ちゃんだもんな。


身内と認識したアデリッテとノエに対しても全幅の信頼を寄せている……

というよりは身内は全部守ろうとする。

甲斐甲斐しいからこその馴れ馴れしさなのかもしれないが、

自分が守るべき対象は間違えない。


《ルシン》


勇将型/子供/♀ _丁寧口調/_私/_あなた 黒曜の血族


「隠れ里」から飛び出した黒曜の血族の少女。


四兄弟の上から二番目。比較的安定的な性分で常識人。

実質兄弟の面倒を見てる。

フレイの頑固とは特によく戦う。


知識を何でも吸収するフレイとは異なり

主に社会的な物事を観察・分析する方面に賢い。

周りに合わせるのが得意なため

いち早く人間たちの世界に溶け込み

しっかり働いて稼ぐ堅実な所がある。


なお勤め先は「賢者の塔」の受付嬢、からの

最近は特定の魔術師さんに気に入られて

研究室で魔術を教えてもらいながら雑用をしている。

他にも色々なアルバイトをしており、

たまにフレイをバイト助っ人に借り出す。


ノエは勤め先の賢者の塔でよく見かける「先輩」。


《アデリッテ・オラインサヴ》


万能型/子供/♀ _女性口調/_あたし/_あなた


後天的吸血鬼(シナリオ「局外者」産)


とある館でいつの間にか吸血鬼と成り果てていた少女。

その時のショックのためか人間としての人格面が大きく破綻している。


とはいえ生来の性質や

人間として生きてきた頃の知識によって

比較的社交的な方だ。

普段は自称可憐を有意義に使い

お喋りでお上品なお嬢さん風。


血を求めて各地で暴れていた所を

四兄弟によって無理矢理保護されてから

行動を共にするようになった。


異世界産の四兄弟と違い血の渇望が強く

たまにノエをかじってる。

また大変な甘党で食い物に砂糖をぶっかけている。


《ノエ・ピーイファスチ》


知将型/若者/♂ _粗野口調/_オレ/_あんた


とても普通の人間


「賢者の塔」にちらほら姿を現す人間の魔術師。

ピーイファスチという魔術師一族の構成員でもある。


日向では軟派で女性好きな人物として知られ、

日陰ではちょっと人に言えない仕事をしている。

人に合わせるのが得意なだけでなく何が起こっても何となく受け入れがち。

そんな性分のため吸血鬼共の面倒を見てるよ。苦労しかないよ。


血の供給――特にアデリッテの吸血衝動を抑えるため

ルシンの当てになる人脈に思い当たられた結果、

四兄弟とアデリッテに脅される形で

実家で扱っている「実験用動物」から血液を採取、

吸血鬼達に定期的に納品する羽目になる。


自身も人に言えない仕事をしている立場柄、

彼らを咎め立てる事もなく

また魔術師としての好奇心から

彼らにはそこそこ協力的に接している。


たまにアデリッテに物欲しそうな目で見られるので

うかうか怪我していられない。

頑張ってほしい、頑張ってほしい。




【今色々妄想してる最中の独自設定メモ】



「隠れ里」

 ブラッドワースの四血族それぞれの中から己が在り方に嫌気が差した者たちが

 志を共にする同胞と共に作り出した異世界。

 隔絶された世界で独自に進化・文化を発展させて暮らしていた。


 肉体を棄てた彼らの新たな価値「縁」が新たな形をも成していたが

 近親のみしか存在しない世界で次第に縁は減り、歪んだ撚り糸となってしまった。

 昨今は備えた縁が不十分なまま生まれるために

 張り裂けるまで肥大化し続けてしまう「奇形」が生まれるようになっている。


「縁」

 有り体にメタ的に言ってしまえば

 あらゆる冒険者のステータス値やクーポン、経験点などなどのこと。

 メタを抜けばあらゆるものが縁としての要素を持っている。

 縁は存在を縛り付ける枷でもあり、自己を現世に固定固着させる要素でもある。


 四兄弟は普通の人間に比べれば縁が少なく

 また人間たちの暮らす世界で得た肉体と本体たる存在(魂のようなもの)の繋がりが

 希薄なため、定期的に動物の血肉から得た縁(情報)を肉体に取り込ませて形を維持し、

 慣れない肉体に入れられた本体の歪みについては、お互いが蓄えた縁を共有しあい

 馴染ませる事でメンテナンスを行っている。


「アデリッテ」

 後天的に吸血鬼となった少女。

 四兄弟と違い、人間に対する積極的な吸血を行う。

 食事に関しても、血液以外は完全にフレーバーでしかなく

 四兄弟のように、「まぁ動物の血でもいいし

 なんなら水でもにんじんでも縁が含まれているから気は紛れるし」……とはいかない。


「ノエとピーイファスチ家」

 家の起源ははるか昔。


 大地に開いた虚より百魔獣が溢れ、徐々に朽ちていく呪わしい荒野の大地があった。

 人々は種族も問わず魔獣を抑え込もうとしたが、湧き出る魔獣に成すすべもなかった。


 ある時、前線に、一人の魔術師が現れる。

 「考えがある。魔獣の湧く虚へ連れて行ってほしい」

 そんなあやふや、もっと戦況がまともであれば誰も耳に留めなかっただろうが、

 一部の者はその提案に乗った。


 そうして時に戦い、時に息を潜めやり過ごし、一行はついに虚まで魔術師を送り届けた。

 虚の縁に立った魔術師は、何やら魔術を自分の身に使うと、

 あろうことか虚の中に身を投げた。


 一行が呆気に駆られ、あるいは絶望していると、暫くして虚に変化を認める。

 なんと虚の底から肉のような石のような何かが盛り上がってくる。

 それはやがて、大きな虚を、すっぽりと包み込む塊となった。

 這い出ようとする魔獣が、この肉塊に飲み込まれたのも見た、

 そして、蓋をされた虚から、石の肉塊を破って現れる魔獣もない。

 呪われた荒野の侵食は、呆気なく終わりを迎えた。


 後から、あの魔術師の一族を名乗る者、弟子を名乗る者がこの土地を訪れ、

 不思議な肉塊を調査し始めた。

 長きに渡る調査。その周囲に街が形成され始める程の時間をかけて、

 魔術師学連に渡された中間報告はかいつまむとこのようなものだった。

 ・肉塊の中には不可思議な建造物が築かれ、

  奥に進むと、数多の魔獣を閉じ込めた世界がぽつぽつと広がっていた。

 ・肉塊の中に道はない。あの魔術師の血に連なる者だけが、意識せず道を選べる。

 ・魔獣は何者かに整然と管理されている。

 ・魔獣は時折、すでに絶え絶えになるほどにきつく戒められている個体がいる。

  何かの魔術の形跡がある。

 ・肉塊の中では、時折魔獣の叫びに混じって人間の悲鳴のような、

  高笑いのような叫びが微かに聞こえる。

 ・なお、虚に飛び込んだとされる魔術師は発見できなかった。


 現在も調査は行われているが、この肉塊改め「生体監獄機構アビス」は

 囚われた魔獣の実験や、実際に人間を閉じ込める文字通りの監獄として

 利用されている。

 魔術師学連の協力の下各地にアビスに直結する「扉」が作られ、

 各地の「扉」を管理し水先案内人をも担う「番人」を、

 魔術師の血筋に連なるピーイファスチ家から派遣することとなった。


 古い話であり、賢者の塔やカルバチアでも一部の人には知られている程度だが、

 魔術師界隈ではやや公的に生物のパーツ等のやりとりが可能なため

 利用するものがいないわけではない。


 ノエはリューン支部の扉の管理を任されている。


 

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